どうも!おーたんです♪(Instagram)
サバイバルなイメージを持たれがちな「アウトドアナイフ」は、キャンプにおいても1本用意しておくと何かと便利。
例えばロープを切ったり薪を割ったり包丁代わりに使ったり・・・。
特に「フェザースティック」を作れるようになれば火起こしの効率も上がるし、そもそも製作過程が楽しめる。
アウトドアナイフはお手軽にアウトドア感を倍増させることができるという意味でも優れたアイテムなんだよね。
とはいえ、初心者にとってはまず選ぶところから難しいのがアウトドアナイフの最大の欠点。
形状も材質も様々で、いきなり選べと言われてもどれをどう選べば良いかさっぱりわからないよね。
“必須”というほどではないし、多々あるキャンプギアの中でも後回しにされがちかも・・・。
しかし、実はアウトドアナイフの選び方って思ってるより単純なのだ。
具体的には「シースナイフ」と「フォールディングナイフ」、「アーミーナイフ」の3種類の形状から用途やお好みで1つに絞り、材質は「ステンレス(ステンレススチール)」を選択すれば無難。
値段はもちろんピンキリだけど、中には有名ブランドでも2,000円前後のお手頃モデルがラインナップされていたり・・・。
この記事では初心者でもお気に入りの1本を選べるように最低限の知識に絞ってまとめてみたつもりなので、是非参考にしてみてね♪
キャンプでも使えるアウトドアナイフの種類と選び方
キャンプ向きのアウトドアナイフの種類は、その形状で大きく次の3つに分類することができる。
- シースナイフ
- フォールディングナイフ
- アーミーナイフ
それぞれ簡単にチェックしてみよう。
シースナイフ
引用元:Morakniv Companion Black Blade モーラナイフ コンパニオン ブラックブレード(楽天市場)
固定刃で保管時に刃をシース(サヤ/ナイフケース)に収めるものをシースナイフと呼ぶ。
ブッシュクラフトナイフなど、折りたたむことができないアウトドアナイフのほとんどがこれに該当する。
ポイントはサヤにしまうことではなく、「折りたたまない」ということ。
剛性が高く頑丈な点が最大のメリットで、大きな力で扱うことができるためサバイバル要素の強いシーンにもマッチする。
刃渡りがあるものが多く、刃幅の広いものを選べば薪割り(バトニング)も可能。
あらゆる用途に気兼ねなく使えるので、携行性を除けば「大は小を兼ねる」的な存在と言える。
後述のフォールディングナイフと比べると、可動部がなく刃も砥ぎやすいため、メンテナンス性が高い点もメリット。
ワイルドな見た目がサバイバルな雰囲気を演出してくれるという点も無視できないね。
フォールディングナイフ
引用元:Opinel オピネル ラウンドティップ ナイフ ステンレス #7 ナチュラル(楽天市場)
フォールディングナイフとは、広義では刃を柄に収納できるナイフを指す。
バタフライナイフなどもこれに該当するけど、日本では「フォールディングナイフ=折りたたみナイフ」と考えられるのが一般的。
刃を柄に収納することで、コンパクトに、かつ安全に持ち運べるのが最大のメリット。
必要なときだけ刃を出すそのスタイルもおしゃれでカッコいいよね。
強度やメンテナンス性はシースナイフに劣るものの、食材やロープのカット、フェザースティックの作成など、キャンプにおける用途に限ればフォールディングナイフでも十分すぎるほど。
ただし、刃が汚れたまま折りたたんだり、強い力で扱ったりすると不具合の原因となり得るので要注意。
アーミーナイフ
引用元:ビクトリノックス アーミーナイフ ハントマン(楽天市場)
マルチツールナイフ、十徳(じっとく)ナイフ、キャンピングナイフなどとも呼ばれる多目的ツール。
ナイフ以外にも鋸刃やヤスリ、缶切りにドライバー等があるのが一般的で、中にはLEDライトを搭載したものまである。
「これ1つあれば大抵のことはなんとかなるのでは」という安心感も得られるし、防災グッズとしても有能。
ただし、一般的に小ぶりなナイフが内蔵されるため、切れ味や耐久性がシースナイフやフォールディングナイフに劣るのがデメリットかな。
それでも多くのツールをひとまとめにできるメリットは大きく、コンパクトかつ軽量なことから、キャンプ以外にも登山等で愛用する人が多い。
キャンプツーリングなんかにもマッチすること間違いなし。
アウトドア感、サバイバル感を演出しやすいし、メインのナイフとは別に1つ持っておくのもアリなんじゃないかな。
キャンプ用アウトドアナイフの選び方
アウトドアナイフはおおきくは先の3つの形態に分類される。
まずはここから形態を絞り、あとは次のような条件で絞っていこう。
- 見た目
- 材質
- ブランド
- 価格
この中でも特に気になるのが材質だよね。
でもこれは特に悩む必要はなくて、初心者なら基本的にステンレス系を選んでおけばOK。
錆びにくいのでメンテナンスが楽だし、切れ味も十分実用的。
硬度の高い炭素鋼(スチールカーボン)の切れ味は確かに良くて長持ちもするけど、粘りがないぶん欠けやすく折れやすい。
一般には硬い炭素鋼の方が砥ぎやすいと言われることが多いけど、ある一定の切れ味までなら柔らかい鋼材の方が砥ぎやすかったりもする。
包丁だってステンレスが一般的だけど、砥げば切れ味の良さを実感できるよね。
ちなみに炭素鋼orステンレスという分け方はもっとも単純化したもので、炭素鋼にもいろいろあるし、ステンレスにもいろいろある。
そもそも、クロムが10.5%以上含有した炭素鋼をステンレスと呼ぶのであって、ステンレスだって全く錆びないわけではないのだ。
それでも炭素鋼は使用の度に油を塗るなどの手入れが必要で、結構めんどくさい。
まぁそれが“味”といえばそうなんだけど、同じようにメンテナンスが必要なスキレットなんかと比べて、それほど違いが実感できないのが初心者には辛いところ。
材質を細かく掘り下げると結構複雑なんだけど、少しでもこだわりと思うようであれば次のように選んでみよう。
- 切れ味重視:炭素鋼
- 防錆性重視:H-1鋼(ステンレス)
特に日本製の鋼材「H-1鋼」の錆びにくさは特筆に値する。
海水に長時間浸けても錆びないことで定評があり、釣りも嗜むなら一考の価値あり。
でもキャンプ用途においては海水に浸ける機会なんて滅多にないはずだし、使用後は真水で洗ってしっかりと乾かすことを徹底すれば、1本目はステンレス全般何でもOKなんじゃないかな。
キャンプ向けアウトドアナイフおすすめ5選!
お次は具体的におすすめなアウトドアナイフを紹介したいと思う。
定番モデルから用途別の個性派モデルまで5種類をピックアップ。
是非参考にしてみてね。
1.オピネル ステンレススチール #8
オピネルといえば100年以上の歴史を持つブランドで、日本でも高い人気があるよね。
折りたたみナイフと聞いて真っ先にオピネルを思い浮かべる人はかなり多いと思う。
そんなオピネルには、切れ味バツグンだけどメンテナンスが大変なカーボンナイフ、メンテナンスフリーで初心者向けのステンレスナイフの主に2種類のラインナップがある。
サイズは#8(刃渡り8.5cm)の人気がやたらと高い。
手が小さければ#7でも良いかも。
ハンドル部は湿度の影響で膨張しやすく、刃を出し入れしにくくなることがあるらしい。
これを防ぐには購入後に早めに油を染み込ませると良いんだけど、これは愛着を持つための儀式のようなものかも。
とはいえ油漬けは公式で推奨されているわけではないので、刃の出し入れが硬くなっても気にしないという人はやらなくても良いと思う。
ちなみにハンドル材はベースグレードの「ブナ」の他に、「オークウッド」、「ウォールナット」、「オリーブウッド」などを選択可能。
オークウッドは硬さと耐久性に優れ、ウォールナットは適度な油分を含み、経年変化を楽しめる。
オリーブウッドはキッチン用品などにも用いられる木材で手になじみやすく、木目が1つ1つ違うのが特徴的。
名門ブランド品とはいえ価格はそれほど高くないので、1本買っていろいろ試してみてはいかがだろう。
材質やサイズなど、悩む時間がもったいないと感じたらスタンダードな「オピネル ステンレススチール #8」を選ぶと失敗しにくいと思うぞ!
- タイプ:フォールディングナイフ(折りたたみ)
- ブレード材:ステンレススチール
- ハンドル材:ブナ
- 全長:195mm
- 刃長:85mm
- 刃厚:2mm程度
- 重量:54g
2.モーラナイフ コンパニオンシリーズ ステンレス
引用元:Morakniv Companion モーラナイフ コンパニオン(楽天市場)
コンパクトなアウトドア向けシースナイフを探している人におすすめなのが、やはり人気ブランドのモーラナイフ。
実用性を重視した作りでコスパに優れるのが特徴で、おーたんも愛用している。
コンパクトとはいえ、刃渡りが10.4cm、全長は21.9cmあるので、実際は写真で見るより大きく感じられるかも。
オレンジ、ブルー、グリーン、MG(ミリタリーグリーン)の他、上記画像の追加3色やブラックブレードタイプもあり、ラインナップが非常に豊富。
特にブラックブレードはステンレススチールの上から更にコーティングされており、より防錆能力が高まっている。先に知っていればこっちを買ったのに。
モーラナイフは購入してすぐに使えるので、「いろいろやるのは面倒くさいけど失敗しないアウトドアナイフが欲しい!」というあなたにおすすめ。
- タイプ:シースナイフ
- ブレード材:ステンレススチール
- ハンドル材:ラバー
- 全長:219mm
- 刃長:104mm
- 刃厚:2.5mm
- 重量:84g
3.ボーカーマグナム パッカーハンター #01MB700
引用元:BOKER Magnum ボーカーマグナム パッカーハンター #01MB700(楽天市場)
そこそこ安価で見た目がおしゃれなアウトドアナイフを探している人におすすめなのがこちら。
ドイツのナイフメーカー「ボーカー社」の中でもリーズナブルなマグナムブランドの一本で、天然のパッカーウッドのグリップが手になじむ。
ちょっと大柄だけど、我が家ではママが愛用しているし、手の小さい女性でも問題ないと思う。
ボーカー社の中ではリーズナブルなモデルなので作りはそこそこといった感じだけど、「200年以上の歴史を誇る老舗ナイフメーカーの1本を持つ」という満足感は持って初めてわかるものかも。
素の切れ味はそこまで良くないので、買ったら軽く砥いでから使うと良いと思う。
- タイプ:フォールディングナイフ(折りたたみ)
- ブレード材:440B
- ハンドル材:パッカーウッド
- 全長:213mm
- 刃長:93mm
- 刃厚:3.4mm
- 重量:164g
4.スパイダルコ パシフィックソルト 直刃 C91PBK
引用元:Spyderco スパイダルコ パシフィックソルト 大海人 直刃 C91PBK(楽天市場)
先に紹介した鋼材「H-1鋼」をブレードと背金に使用した錆びにくさに特化したアウトドアナイフ。
その錆びにくさは尋常ではなく、メーカーの実験結果は次の通り
H-1ブレードを海水と同程度(3.5‰)の塩水に浸し、1本はそのまま水中で1週間放置し、もう1本は24時間塩水に浸した後、空気中に1週間晒して錆の有無を確認したところ、両方のブレードで錆びは見られませんでした。
各種レビューにおいては切れ味に対する評価もなかなか高い。
ただし、極上の切れ味を求める場合は頻繁に砥ぐ必要が出てくるみたいなので、用途と照らし合わせて考えよう。
とはいえ、切れ味が落ちにくい(硬度の高い)ナイフでも、錆びてしまえば切れ味は落ちるわけで。
同じものを何年も使いたいという人にとっては、多少ラフに管理しても錆びにくいこのナイフは打ってつけなんじゃないかな。
- タイプ:フォールディングナイフ(折りたたみ)
- ブレード材:H-1鋼
- ハンドル材:ザイテル
- 全長:221mm
- 刃長:97mm
- 刃厚:3mm
- 重量:86g
5.オピネル ラウンドティップ ステンレス #7
引用元:Opinel オピネル ラウンドティップステンレス #7(楽天市場)
入門用ナイフとしておすすめなのが、この「ラウンドティップ ステンレス」。
テーブルナイフのように刃先が丸まっているのが特徴で、一般的なナイフよりも安全性が高い。
柄のカラーラインナップはナチュラルカラーの他ブルー、レッド、アップルグリーン、ピンクなどがあり、見た目もポップでかわいらしいので子供用のナイフとしても選びやすいかも。
子供にナイフを持たせるのは危険も伴うけど、間違いなく良い経験になるし、自信にもつながる。
ただし、親がしっかりと監督するように!
先端が丸まっていても切れ味は普通のナイフと変わらないため、もちろん大人が使うのもアリ。
特に子供がナイフを使えないくらい小さいうちが買いどきで、親が使っていても不意の事故を防止できるし、子供が大きくなったらこれ託して、自分はもっと良いナイフにステップアップできるかも?笑
とにかく安心感が他のアウトドアナイフより高いし、しばらく使い込めばナイフに対する恐怖心も薄らぐんじゃないかな。
- タイプ:フォールディングナイフ(折りたたみ)
- ブレード材:ステンレススチール
- ハンドル材:ブナ(着色)
- 全長:175mm
- 刃長:75mm
- 刃厚:2mm程度
- 重量:38g
あとがき│キャンプを趣味にするならアウトドアナイフは早めに買うが吉
キャンプにおいてアウトドアナイフは必須ではない。
だけど、有名ブランドのナイフでも2000円程度で手に入るし、かなりコスパの高いアイテムであることも間違いない。
必須ではなくても、アウトドアナイフがあるとできるようになることって多いからね。
特に初めてのアウトドアナイフを手に入れたら、是非上の画像のような「フェザースティック」作りに挑戦してほしい。
割り箸を削っているだけでも案外楽しめるぞ(笑
フェザースティック作りをマスターできれば、アウトドアナイフは火起こしにおいても大きな味方になってくれるはずだ。
何よりアウトドアナイフは使えば使うほど愛着が湧いてくるので、できるだけ早い段階で用意してしまおう!